施設で暮らす認知症の男性利用者 さん
糖尿病があるので、職員が爪を切るのが怖い
スタッフの方より
「認知症が重度の、糖尿病のご利用者さんで爪が伸びているのですが、爪が硬くて普通のつめきりではきれないんです」
と相談がありました
ご本人の許可を得られたら、つめきりを行います、と返事をして、お部屋に訪問
あしよし
足の爪が伸びてしまっているので、切らせてもらってもいいですか
利用者
足の爪をきる?そんなこと、やってもらったことがないな
でも、伸びているね。いいですよ
利用者
お金はどのくらいかかるんですか
あしよし
こちらのホテルのサービスです
利用者
では、お願いします
王様になったみたいですね
足の爪は伸びていましたが、炎症はありませんでした
少し、白く濁っていましたが、分厚い爪ではありませんでした
短時間で、不快なく行うために敷物だけをしいて、ニッパーで爪を切りました
切り終わった後
「王様になったみたいですね」
と笑顔で答えてくれました
あしよし
訪問足のケア・つめきりの自費サービスは、炎症を起こしていたり、足のケアがむすかしい場合は行いませんが、糖尿病の方の危険な爪切りは糖尿病性足病変のリスクもあります。
長年、糖尿病患者さんの足のケアを行ってきた経験から、爪切りが必要と思い、行いました。
このお客様は短期記憶の障害や失見当織障害があるため、施設にいるとは思っておらず「ホテル」で生活していると思っているとスタッフの方から聞きました。
ケアをする時は「ホテルのサービスで来ました」とお話しすると、拒否なく受け入れてくれました。
本来は、消毒や角質除去などの工程はありますが、すべて省略。短時間で行うことを優先しました。
お部屋に訪問して爪切りを行っている間は不満を聞くことはなく、穏やかにケアをさせてくれました
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