2023年6月から高齢者施設に訪問して爪のケアをしているお客様のケアをご紹介します。
この方の足のお悩みは「深爪」。深爪によって爪が食い込んで痛い状態でした。
サービス付き高齢者住宅に住んでいるため、往診の先生に爪切りをしてもらっていました。
痛みがあるから、短く切る・・それを繰り返していた
痛みがあったため、爪の端を短くしてしまうと、そこが伸びるとまた痛みが出る。
それを繰り返していました。
特に右足の第1趾は、初めの訪問時、痛みの原因の爪の端が見えないくらい食い込んでいました
爪の端にコットン
8月、他の方のケア訪問に行った際、施設の管理者の方から「Tさんの爪も見てあげてください。
痛がっちゃって」と連絡がありました。
さっそくお部屋に伺うと、痛そうに部屋の中を歩いているTさんがいました。
訪問日ではなかったので、応急処置として、爪溝(爪の周り)の確認をして尖っているとこをを削り、
コットンを挟み込んで帰りました。
そして、9月の予約日に伺うと、ヨードチンキを吸い込んだコットンが茶色く変色したまま爪に残っていました。
痛かったから、ヨードチンキを塗っていたら、痛くなくなったのよ
ケア内容
爪の洗浄
茶色く染まったコットンを除去
爪、側部の消毒(角質軟化液 スキンフローラプロ 使用)
爪周囲のアセスメント (スケーラーゾンデ)
痛みの確認
爪甲のケア
爪溝のケア
爪の端をヤスリ
爪の長さを整える
保湿ケア で終了
6月〜9月の爪の変化
爪の端が尖っているとこがあったこと、爪の周りの皮膚が消毒液で固くなっていたことが原因で痛みがあったようです。爪の端はまだ、皮膚の炎症があるので、処方されている薬を塗っていてください
あら、きれいになったわね。爪の周りにはお医者さんからもらったゲンタシンを塗っておくわ
Tさんは、あまり歩かなくなり、部屋の中の移動も不安定になっていました。
ディケアの通所が始まり、運動を定期的に行うプランが始まりました。
しかし、爪が痛かったため、リハビリのときは、ルームシューズのようなものを
履いていたそうです。
足の痛み
↓
靴が履けない
↓
歩くと痛い
↓
歩かない
爪のケアを始め、足の痛みの原因を取り除くことは、利用者さんの生活を維持するためには
必要ですね
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