〜糖尿病看護認定看護師の経験を活かして〜
訪問フットケアで守る、高齢者の健康と安心
高齢者の方、糖尿病などの持病を持つ方にとって、フットケアは単なる足のお手入れ以上の意味を持ちます。
足の健康が全身の健康に影響を及ぼすことも少なくありません。
今回は、糖尿病を持つお客様を訪問した際のエピソードを通じて、訪問フットケアの大切さをご紹介します。
エピソード:糖尿病の水虫が悪化したお客様
ある日、訪問先で糖尿病を持つ高齢のお客様のフットケアを行っていたところ、水虫が悪化しているのを発見しました。
お客様は皮膚科で薬を処方されていたものの、入浴後の晩酌の習慣があり、入浴後に薬を塗ることが「面倒くさい」との理由でほとんど薬を使っていませんでした。
このような場合、糖尿病の方は感染症や合併症のリスクが高まるため、早急な対処が必要です。
私はお客様に対して、入浴後でなくても、1日1回は必ず薬を塗るようお伝えしました。また、独り暮らしのお客様が自己管理するのは難しい場合もあるため、ご家族にもしっかりとこの状況を共有し、娘さんにサポートをお願いしました。
水虫は昔からでね。前に薬は塗っていたけど、全然治らないからやめちゃった
お風呂のあとはね・・ビールを飲むから面倒になっちゃってね
お風呂のあとでなくてもいいですよ。1日のうち何回か塗ってみてください
白癬(水虫)は、糖尿病患者さんにとっては注意すべき状態です。ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)が高い状態では、感染している病気が重症化することがあります。水虫は放置せず、治療しましょう |
地域医療との連携でスムーズなケア
お客様は皮膚科が混雑しているため、再び薬をもらいに行くことをためらっていました。
そこで、私は以前から知り合いのこの方のかかりつけのクリニックの先生に相談し、受診すれば薬の処方をしてもらえるよう手配しました。
これにより、お客様は遠くの皮膚科に行かずとも、近くの内科で必要な薬を手に入れることができるようになり、治療がスムーズに進む環境を整えることができました。
この方は、腰が曲がり、膝の痛み、腰の痛みがあります。デイケアでは運動しています。足の爪は目が見えにくいこと、手が届きにくいことがあり、爪が切れない状況です。また、爪白癬があり、肥厚しているため、グラインダーで削る必要があります。
6週間に1回、訪問してきれいにしています。
今回は、ゆびの間の皮むけが気になったので、泡洗浄で足浴後、ケアをしました
経験と知識を活かしたフットケアの提供
私は糖尿病看護認定看護師としての経験を活かし、ただフットケアを行うだけでなく、お客様やそのご家族にとってのアドバイザーとしての役割も果たしています。
フットケアを通じて、高齢者が健康に過ごすためのサポートを提供し、家族との連携を図ることが重要だと感じています。
訪問フットケアのご案内
訪問フットケアでは、お一人お一人に合わせたケアを提供し、ご自宅で安心して健康を保つお手伝いをしています。
糖尿病をお持ちの方や足のトラブルでお悩みの方、ご家族の方もお気軽にご相談ください。
予約方法や料金の詳細は、こちらのページからご確認いただけます。
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