在宅で妻を支えるご主人と奥様の自宅フットケアの記録
今日も、あのご夫婦のもとへ
今日の午後、私はいつものご夫婦のお宅へ伺います。
70代のご夫婦。奥様はベッドで療養されており、言語障害もあります。ご主人が、毎日おそばで介護をされています。施設への入所も、デイサービスへの通所もせず——ご自宅で、ふたりで、暮らし続けています。
あしよしが初めてお伺いしたのは、もう3年前のことです。
「妻の爪を、きれいにしてあげたい」
最初にご連絡をくださったのは、ご主人でした。
訪問看護は入っているけれど、爪のケアに特化したサービスを探していると。「妻の手の爪も足の爪も、ちゃんとケアしてあげたい」というご主人の言葉が、今でも印象に残っています。
自費のサービスであることをお伝えしても、「それでもお願いしたい」と迷わずおっしゃいました。

奥様のケア——声をかけながら、表情を読みながら
奥様は言語障害があるため、言葉でのやりとりは難しい状況です。
でも、だからこそ、ケアのあいだは丁寧に声をかけるようにしています。「今日は気持ちいいですか?」「こちらはどうですか?」と話しかけながら、表情やしぐさで応えてくださるのを感じとるように。
言葉がなくても、伝わるものがあります。ケアが終わると、奥様は穏やかな表情になってくださる——それがわかるから、また次も丁寧にしようと思えます。

ご主人の爪ケアも、一緒に
ご主人にも、実は糖尿病があります。
糖尿病の方は爪の血流が悪くなりやすく、爪が分厚くなってしまう「爪の肥厚(ひこう)」が起こりやすい状態です。最初にご主人の足を拝見したとき、確かに爪が硬く、厚くなっていました。
「自分では爪が切れなくてね」とおっしゃっていました。
奥様のケアに来るたびに、ご主人の爪も一緒にケアするようになって3年。今では爪がすっかり整い、毎回きれいな状態を保てています。

足のケアだけではない——訪問することの意味
3年間通ってきて、感じることがあります。
あしよしが伺うのは、爪のケアをするためだけではないのかもしれない、と。
ご主人は、日々の介護を、ほぼひとりで担っています。施設に入らず、でも決して楽ではない毎日。そんなご主人が、私が来るたびに「最近はこんなことがあってね」と話してくださいます。
自分の体のこと、最近のニュース、いつもテレビを見ながら、一緒に「あーだね」「こーだね」と——たわいのない話かもしれませんが、誰かに話を聞いてもらえる時間は、在宅介護の中でとても大切だと思っています。
訪問フットケアの時間は、ご家族にとっても「ほっとできる時間」になっていたらいいな、と願っております。

在宅介護を続けるために、できること
「施設には入れたくない。家にいたい」というご夫婦の意思を、3年間近くで見てきました。
在宅介護は、ご家族の覚悟と体力が必要です。でも同時に、介護する側が孤立しないこと、ご自身の体も大切にすることが、長く続けるための鍵だと感じています。
ご主人にとって、定期的な訪問フットケアは——
- 奥様の爪を清潔に保つこと
- ご自身の足を守ること
- 誰かと話せる時間を持つこと
この3つが重なる、大切な時間になっています。
まとめ
3年間、ふたりのそばに寄り添えてきたことを、ありがたく思っています。
訪問フットケアは、足の爪を整えるだけのサービスではありません。
在宅で暮らし続けるご本人と、そばで支えるご家族を、静かに支えることができるサービスだと信じています。
もし「爪が気になるけど自分では切れない」「自宅で療養中の家族の爪ケアをしたい」という方がいれば、ぜひあしよしへご相談ください。一緒に考えます。


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