「爪が切れないを放置しない」

あしよし お客様

訪問足ケアサービス あしよし は信頼される存在を目指します

ご夫婦にはお子様がいません。
いつも二人きりの生活でした。

ご主人が認知症と診断されてからも、
奥様は、誰にどう相談していいのか分からないまま、日々を過ごしてこられました。

担当のケアマネジャーは
一生懸命ではあるけれど、どこか遠慮があり、踏み込んだ相談まではできなかったといいます。

ある日、リハビリ訓練中に担当の先生からこう言われました。

「足の爪がすごく伸びています。これは危ないですよ」

その言葉で、奥様は胸がざわつきました。

利用者
利用者

”どうしよう…なんとかしてあげたいけど。

足の爪なんて誰に頼めばいいのかしら”

気になってはいた。
でも、靴下を脱いでくれない。
無理に剥がすこともできない。

奥様はすぐにケアマネジャーへ相談しました。

「足の爪は、どうしたらいいんでしょうか」

返ってきた答えは、

「外科…ですかね。受診してみないと分かりませんが…」

明確な方法も、具体的な提案もないまま、会話は終わったそうです。

どうしたらいいのか分からない。
誰に頼ればいいのかも分からない。

奥様はひとりでパソコンを開きました。

藁にもすがる思いで、「高齢者 足の爪 切れない 訪問と検索し、
そこでたどり着いたのが、

訪問足ケアサービス「あしよし」でした。

ご主人は、にこにこと笑顔で迎えてくださいました。
けれど、なかなか椅子には座ってくれません。部屋の中を、そわそわと歩き回っています。

奥様がやさしく声をかけます。

爪を切ってくれる先生が来てくれたのよ。座りましょう

ご主人は
うん、うん」と頷きながらも、やはり座ろうとはしません。

無理に座らせることは逆効果です。
私は少し視点を変えました。

あしよし
あしよし

では、座って足の運動をしましょうか

そう声をかけ、私自身が床に座り、足を伸ばしてみせました。

「ほら、こうやって動かしますよ」

ご主人は、真似をするように足を前に投げ出し、ゆっくり動かしてくれました。

その自然な流れのまま、

あしよし
あしよし

では、爪切りをしていきますね。痛かったら伝えてくださいね

と声をかけると、抵抗なくケアをさせてくださいました。

「痛くないケア」だと体で理解してもらうこと
そして、拒否につながらないよう、会話を途切れさせないことでした。

いきなり爪を切るのではなく、まずはグラインダー(回転式のやすり機器)で少しずつ削り、振動や音に慣れていただきます。

「痛くないですよ」
「大丈夫ですよ」

そう声をかけながら、表情を確認しながら進めます。

手順はこの通り

  1. グラインダーで爪を整える
  2. 必要な部分のみ爪切りでカットする
  3. 足裏のタコ(角質肥厚:皮膚が厚く硬くなった状態)を削る
  4. お湯で足を洗い清潔にする
  5. 保湿クリームでマッサージをしながら保湿ケアをする

この工程を、約40分かけて行いました。

無理に押さえつけることは一度もありません。
ご主人の動きに合わせながら、少しずつ、少しずつ。

そして――
足は、ここまで変わりました。

2025.6月 初回
2025.6月 初回

「誰に相談していいか分からない」
そう話してくださった奥様の声を、今日はゆっくり聞きました。

訪問足ケアは、
爪を切る時間であり、
お話をする時間でもあります。

足を整えることは、
心を整えることにつながると、私は思っています。

また行きますね。
次も、足と一緒に、安心も届けに。

ご利用していただける皆様が笑顔になりますように

・利用者さんが足を触らせてくれない
・爪が厚くて切れない
・どこまで対応していいのか分からない
・家族から相談されても答えに迷う

そんな声をよく耳にします。

本来、デイケアは生活を支える大切な場所です。
だからこそ、足元の小さなトラブルが、転倒や痛み、クレームにつながる前に整えておくことが、安心につながるのではないでしょうか。

もし、現場で「爪が切れない」というお悩みがあれば、
外部の専門職として、そっとお手伝いできるかもしれません。

足元から、支援の幅を広げる。
そんな連携ができたら嬉しいです。

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